あがた[あがた] 平
民俗・芸能
明治の初年頃までは、夏になるとあがたが来たという。風呂敷に「あがた箱」と呼ばれる黒塗りの文庫箱を背負い、下駄を履いていた。若い女が多く、各家では、廻ってくると、御神おろしや死霊・生霊をよせて聞いたという。
出典元:高木誠一「石城北神谷誌」
お潮採り[おしおどり] 平
民俗・芸能
毎年5月に豊間海岸で行われる、浜辺に下りて神輿を海に入れて揉む磐城大國魂神社の神事。一般的には「浜下り」、「浜降り」、「潮垢離(しおごり)」などと呼ばれており、神輿が浜に降りるのは、衰えた神の力を海の潮で浄めることによって再生させ、神の力で農作業の無事を祈る行事とも言われている。
出典元:いわきの『今むがし』
回転やぐら[かいてんやぐら] 内郷
民俗・芸能
昭和27(1952)年に炭坑事故で亡くなった人達の慰霊のために始まった。国宝白水阿弥陀堂を模した形となり、最初は炭坑夫らが中心になって人力で櫓を回していた。
出典元:いわき市観光サイト
左義長[さぎちょう] 小浜
民俗・芸能
いわき市小浜海岸に藁をくくりつけた孟宗竹を立てて並べ燃やす盆送り行事。2016年32年ぶりに復活した。波打ち際で燃え盛る火柱が勇壮な景観を作りだし、小浜の夏の風物詩となっている。
三匹獅子舞[さんびきししまい] 広域
民俗・芸能
鹿の獅子頭を被り、腰に羯鼓(かっこ)という小太鼓をつけ打ちながら、三頭が一組になって舞う。戦国時代末期から江戸時代にかけて伝わったとされ、市内各所で行われている。
出典元:いわき市観光サイト
じゃんがら念仏踊り[じゃんがらねんぶつおどり] 広域
民俗・芸能
いわき市と周辺市町村を中心に分布・伝承する郷土芸能。単に「じゃんがら」とも呼ばれる。月遅れ盆の時期に、鉦・太鼓を打ち鳴らしながら、新盆を迎えた家や寺院等を巡り、新盆の霊を供養する念仏踊り。 1656年に、小川江筋を開削した澤村勘兵衛一周忌に踊られたのが起源とされる。また、袋中上人や祐天上人を起源とする伝承も古くからあった。 盆の時期以外に目にすることは難しいが、Web上に多くの動画が公開されている。マップ上方には、じゃんがらの唄が掲載されている。
出典元:いわき市観光サイト
平七夕まつり[たいらたなばたまつり] 平
民俗・芸能
いわき市最大級の夏祭り。七夕飾りが商店街を彩り露店が並ぶ。七十七銀行が七夕飾りを飾り、街に広がった。「平七夕まつり」が始まったのは昭和9年。令和元年に「いわき七夕まつり」
出典元:いわき市観光サイト
薪能[たきぎのう] 葛尾村
民俗・芸能
江戸時代から明治にかけて葛尾村で栄華を誇った松本三九郎一族の邸宅「葛尾大尽」には当時能舞台があり、能狂言を鑑賞した歴史が残る。2019年に160年振りに葛尾大尽屋敷跡で能・狂言が開催された。
出典元:葛尾むらづくり公社HP
稚児田楽・風流[ちごでんがく・ふりゅう] 勿来
民俗・芸能
神事と民俗芸能が一つとなり、現代まで守り続けられている祭礼「稚児田楽・風流」。平安時代末期に立荘されたいわき市錦町の御宝殿熊野神社にて、毎年7月の海の日に奉納される。
出典元:いわき市観光サイト
酉小屋[とりごや] 広域
民俗・芸能
いわき地方に伝わる小正月行事。藁や竹などで小屋を建て、お正月飾りや古い御札と共に燃やし、一年の無病息災を祈念する。
花笠踊り[はながさおどり] 広域
民俗・芸能
いわき市では男性が中心の花笠踊り。明るい拍子で動きのあるダイナミックな踊りが特徴。新盆の家を廻って供養する。
麓山の火祭り[はやまのひまつり] 富岡町
民俗・芸能
福島県の重要無形民俗文化財に指定されている、400年以上続く五穀豊穣を祈る伝統行事。毎年8月15日に行われる。「七拾五膳の献膳」とよばれる祈祷のあと、白褌姿の若者が浄火を大松明に燈し、「千灯(せんどう)、千灯」の掛け声とともに麓山神社境内を駆け上がり、頂上で万歳三唱をした後また一気に駆け下り、境内を三十三周し神事の終焉を迎え、盆踊りへと移行する。震災後、2018年に8年ぶりに復活した。
https://tomioka-plus.or.jp/blog/tomioka_hayamanohimatsuri/
出典元:富岡町観光協会/とみおかプラスHP
ヤッチキ踊り[やっちきおどり] 三和
民俗・芸能
明治~大正期に九州の炭坑夫が伝えたとの説もあり、いわきの各地で踊られていたが、証言や記録が少なく、調査事例もあまりないことから、不明な点が多い。三和町上三坂の「ヤッチキ踊り」が平成8年に県の「重要無形民俗文化財」に指定された。
出典元:いわきの「いごき」を伝えるウェブマガジン igoku